「結界師」強烈な亜十羅の試練

２００７年８月１３日放送
「結界師」強烈な亜十羅の試練

　学校を休んだ志々尾限（ししおげん）を気遣い弁当とケーキを
持って訪ねた墨村良守（すみむらよしもり）。限は普通にケーキ
を食べるのですが、実は甘い物が嫌いなのです。それは二人の
間に友情が芽生えた証でした。
　
　そんなところへ限の師匠で夜行（やぎょう）所属・妖獣使いの
花島亜十羅（はなしまあとら）が訪れます。訪問を拒絶する限に
対してドアをぶち破り強行進入してきた亜十羅は良守と限と
雪村時音（ゆきむらときね）の連携ができているのかテストする
と言い出します。「テーマはズバリチームワーク。課題はひとつ、
３０分以内に私を捕まえること。簡単でしょ？」そう言ってナイス
バディのイケテル女性・亜十羅は強引にテストを開始したのでした。

　限が言います「花島亜十羅は身のこなしは軽いが、あの女自体の
戦闘能力は大したことはない。せいぜいアパートのドアをぶち破る
くらい。問題はツレの妖獣たちだ。中でも特に注意が必要なのは
アイツ、雷蔵だ。」その雷蔵にまず限が一撃を加え、怒って限へ
と突進してきたところを良守が結界術で決める、その作戦は見事
成功して、雷蔵を捕らえることはできました。しかし限は幼い頃
亜十羅にしつけをされていて、その言葉に逆らえない習性をつけ
られています。仕方なく、限は耳栓をして三人は声による連携
なしに互いの信頼感のみで戦うことにしました。

　限の反射神経をも見越した結界術に限が飛び移りながら亜十羅
に接近して最期は限が良守を亜十羅めがけて投げ飛ばし、良守は
亜十羅を結界に閉じこめ、本人を捕まえる事はできなくて、その
マフラーのみを捕まえたのでした。亜十羅は「あの意地っ張りで
強情な限が仲間を信じて最期の最期、良守君にすべてを託した。
それだけで充分合格。二人ともありがとう。」と言って限が任務
を続けることを許してくれたのでした。「限、また一緒にお風呂
入ろうね～～」と叫びながら去っていった亜十羅。その言葉に
過敏に反応する良守なのでした。

　今回のエピソードで良守と限に友情が芽生えてきましたね。
人を寄せ付けないような雰囲気の限が気を遣って嫌いなケーキを
食べた、良守は学校を休んだ限のためにケーキを焼いた。なんとも
不器用な二人の友情の表現ですが、そこに男の誠を感じますね。
大人だったら一晩飲み明かすような関係になってきているの
でしょうが、そこは中学生、ケーキというのがまたなんとも
微笑ましくていいですね。

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